千草こどもの園 環境学習への取り組みについて
「自然となかよく 自然とたのしく」 年間環境学習プログラム
メインテーマ | 内容 | |
4月 | はじめまして ラクーン | ラクーン ピクチャーシアター |
花びらひらひら | ||
5月 | 春の草花あそび | ひみつの袋 |
しろつめくさのかんむり | ||
6月 | 雨の日のおさんぽ | 手作りのかっぱをきて、お散歩に出かけてみれば |
しずくころころ | ||
7月 | 水たまり | 水たまりでちゃぷちゃぷ |
泥だんごごろごろ | ||
8月 | 水となかよし | 水運びリレー |
用水路を探検しよう | ||
9月 | 水の循環 | 水の循環ポスター |
砂絵あそび | ||
10月 | きいちゃんの大切なお話 | きいちゃんのペーパー絵本 |
秋を探しにいこう | ||
11月 | どんぐり拾い | どんぐりころころ |
秋色の葉っぱで彩ろう | ||
12月 | はっぱのお仕事 | クロロフィルちゃんのお仕事はなに? |
1月 | どんぐり山へ行こう | 北風とあそぼう |
バランスとっておっとと | ||
2月 | 氷と霜 冬芽さがし | 氷や霜をルーペで見てみよう |
自然をじっくり見るといろんな顔があるよ | ||
3月 | ラクーンからの贈り物 | わたしの宝物・みんなの宝物 |
スウェーデン野外生活推進協会と提携し活動を推進している日本野外生活推進協会は、スウェーデンで行われている自然教育プログラムを取り入れ自然の中で遊ぶことが楽しいということを五感を通じて感じ、自然を大切にする心を育み自ら考えて行動できる子どもへと育てていきます。私たちは、それぞれの年齢に合わせたリーダー養成講座を受講しています。
●ムッレ●
5,6歳の子ども達を対象にした「森のムッレ教室」では、晴の日も雨の日も天気にかかわらず、外に出かけて一日中自然の中で遊びを五感をとおして自然の中で遊ぶことの楽しさを感じることを大切にしています。
●クニュータナ●
3,4歳の子どもを対象にした「森のクニュータナ教室」では、自然の中で遊んだり、歌ったりして楽しみながら、パパやママや他の大人やリーダーと一緒に生き物のことを学びます。
●クノッペン●
1,2歳の子ども達を対象にした「森のクノッペンリーダー教室」では、小さな子ども達が身近な自然の中に出かけ、楽しく快適に安心して過ごせるよう、優しい風にふかれながら抱っこしたり手をつないで出かけ、小さな発見を一緒に楽しみます。
日本生態系協会は、自然と伝統に囲まれた美しいまちと、子ども達の笑顔が輝く暮らし。日本をそんな持続可能な国にすることを目標としています。「こども環境管理士」は、子ども達が目を輝かせて思わず遊んでみたくなる保育環境づくりのエキスパートです。日本には、今までこの大切な環境作りを実践できる保育者であることを証明するものはありませんでした。創設された「こども環境管理士」の資格の全スタッフの取得を目指しています。
千草こどもの園の食育への取り組みについて
食事
楽しく食べる雰囲気作りを大切にしながら食育に取り組んでいます。
毎日のランチを楽しい雰囲気の中で、おいしく食べることを大切に進めています。おいしく食べるためには、安心・安全な旬の食材を手間暇かけて調理することが必要ですし、特に乳児については個別的な配慮も必要となってきます。また、お腹が減っていなければどんなものでもおいしいなんて思えません。楽しいランチの時間にするためには、子どもたち自身が準備に関わり、みんなでいろいろとおしゃべりをしながら、でも食事のマナーはしっかりと守って食べることも必要です。また、今食べているものに興味が惹かれればもっと楽しくなります。園では、生活に根付いた取り組みを計画的に行い、生涯にわたって役立つ力へと結びつけていくよう取り組んでいます。
(1)食育の目標
園でのランチや食育への取り組みは、「幼保連携型認定こども園教育・保育要領」「幼保連携型認定こども園における食育の推進について」「児童福祉施設における食事の提供ガイド」「保育所における食事の提供ガイドライン」に基づき行っています。千草こどもの園での食育目標は「幼保連携型認定こども園における食育の推進について」に基づき、次の5つを目標に定めています。~食事の中で心がけていること~
- 充実した生活のもと十分に遊ぶことにより空腹感や食欲を感じ、それを満たす心地よさを得ること
- さまざまな体験を通し、いろいろな食べ物に親しみを持ち食べたいもの、好きものが増えていくようにすること
- さまざまな人とのおつき合いの中で、一緒に食べたいと思う人がいること
- 食事を作ることや食事の場を準備することで食べることは、生きる喜びにつながっていることを自覚すること
- 食材の栽培など、命を育む営みを経験し、それを味わい、食べ物を話題にできるようにすること
(2)食育推進はスタッフから
食育は園全体で取り組んでいく活動であり、スタッフ全体がランチをはじめとした食育に対する理解を深めていく必要があります。そのため、管理栄養士・保育教諭・保育士・厨房スタッフのすべてが常に連携を取るように努めています。また、年間の「食育計画」の内容を各クラスの「年間指導計画」に盛り込み、計画をもとに毎月「給食検討委員会」にて「献立内容について」「アレルギー児への対応について」「クッキング・DAYの内容ついて」などの話し合いをおこない園全体でのスタッフの共通理解を図っています。
(3)お腹がすくための生活リズム
乳幼児期の成長に必要な栄養をしっかりとるためには、食事の時間にちゃんとお腹がすいていることが大切になりますし、おいしく食べるためにも空腹はとても大切です。園では午前中に散歩や園庭での遊びなどを通じて、しっかりと体をつかってランチの時間にはお腹がすくリズムの形成と保育・教育のカリキュラムを工夫するように取り組んでいます。
(4)安心・安全でおいしい給食の提供
- 「だし」の味を本物の器で。
- ランチのメニューは和食が中心です。
- 「食」から季節を知り、「食」によって季節を味わう。
- 有害物質の出ない安全な食器です。
- 安全・安心にもこだわっています
乳幼児期の食習慣は、生涯を通して健康に生きるからだをつくる基本です。子どもの元気を育てる最も基本に位置するものとして園では、「食」に、取り組んでいます。本物の味を磁器の器を使い、「だし」を取るところから全部手づくりし、旬を味わう献立を心がけています。
和食の「だし」は脂肪分が少なく、うまみがあるので少ない塩分で料理をおいしく仕上げます。素材の味を生かし、手づくりで薄味の献立にしています。
旬の野菜・魚・果物をできる限りメニューへと取り入れるよう工夫しています。暑い日を涼しく過ごす知恵や寒い日に心も温まるメニューが、子どもの豊かな感性を育てます。旬の時期には、豆のさやむき、玉ねぎの皮むきなどを体験します。食材を触ることで、季節を感じとることができます。
食べ物だけでなく食器も大切な「食」の一部と考えています。有害物質の溶出が全くない安全な食器は、「落とせば割れる磁器」を使用しています。「落とせば壊れる」だからこそ、大切に扱うことを学べると思います。
魚・肉類・牛乳・麺類・パン・牛乳・野菜・果物は、当日の朝に納品するなど、できる限り鮮度の高いものを使用するようにしています。毎日衛生点検表によるチェックを行っています。食器の洗浄は、手洗い・食器洗浄機(高温消毒)・熱風消毒保管機の手順で行っています。生ゴミはすべてゴミサーで処理するなど、ゴミを減らすための取り組みを行っています。
(5)楽しいメニュー
大人にとっても記念日の食事は楽しみなように、子どもにとって特別な日のメニューはとても重要な意味をもちます。むしろ幼児期は食事によって今日が特別な日だと感じると言っても過言ではありません。園では、季節の行事の日などの特別な日に、見ているだけでも楽しくなるようなメニューを用意しています。
(6)楽しいランチの時間
心の栄養を摂ることも食事の重要な役割です。楽しい食事の思い出は、メニューや味とともに、一緒に食べた人も大きく心に残っています。現在ひとりぼっちで食べる「孤食」やみんなが別々のものを食べる「個食」が問題になる中、仲のよい友達や保育者と一緒に楽しく食べる習慣は、今後の食生活を営んでいく上でとても重要なものになります。園ではランチの時間をしっかりととり、クラスみんなで会話をしながら楽しく食べることを大切にしています。
(7)育てて、作って、食べます。
自分が食べる野菜を育てて収穫し、調理して食べることは、食材を知る、料理をするなどの場面で「できた」という成功体験を増やします。これらの楽しい経験を積み重ね、自然に子どもたちは自ら生きていく生活力を育てていきます。
- 菜園活動
- クッキングDAY
菜園活動を通じて食物を育てることにより、子どもたちは自然と、農作物や食物に関心をもちます。生長の観察からその命をいただいて食べることに感謝する心が育っていきます。
園では、近隣の方のご厚意にてお借りしている畑などで四季折々の菜園活動を楽しんでいます。
クッキングDAYは「食材の色や形」「切ったり焼いたりする音」「焦げたにおい」「ジャガ芋のゴツゴツ感」「自分で作った料理のおいしさ」など、視覚・聴覚・嗅覚・触覚・味覚の五感すべてを使った活動です。みんなで楽しく調理をすることは、食に対する興味が深まり、好き嫌いを減らすきっかけにもつながっていきます。調理を進めていく中で子どもたち自身が、効率よく物事進めていくためにはどうしたらよいのかを考えたり、友達とどのように作業分担をすれば上手くいくのかを考えたりと、様々な力を身につけることにつながっていきます。園では計画に基づいて、3歳児クラスより皮むきなどから初め、5歳児クラスでは自分たちで包丁を使ったり、計量したりしながら料理をするクッキングへと段階的に取り組んでいます。
(8)大切な食事マナー
みんなでおいしく食べるためには、「食器やはしの使い方」「姿勢・食べ方」「あいさつ」などのマナーを身につけることが必要となります。ただし、厳しくマナーを押しつけてしまい食事が楽しくなくなってしまっては本末転倒です。園では、子どもたち自身が見よう見まねで自然にマナーが身につくように取り組んでいます。また、マナーについての話などは食事の時間とは切り離して行うなど、指導的な意味合いをもつものはできる限り食事の時間に持ち込まないように配慮しています。
(9)箸について
園では一斉にこの時期からとはせず、スプーンやフォークが上手に使えるようになった子どもに対して徐々に、箸へと移行するよう促していきます。自分でやりたいと思うことが大事なため、はじめはテーブルにフォークと箸の両方を並べておき、箸に手を伸ばしたらお手本を見せて、正しい持ち方を教えるようにしています。
(10)園でのランチをご家庭へとつなげていくために
保護者の方に、園でお子さんが、どのような雰囲気の中、どのようなものを食べているかを知っていただくことがとても大切だと考えています。そして、「今日はランチで○○を食べたんだよ」という会話がご家庭で日常的にされるようになればと願っています。偏食の矯正など、食事に関するしつけは、園だけでは、限界があります。子どもの状態を無視した食事の指導は、逆に健康を阻害し、心の安定を失わせる原因ともなるからです。無理強いするよりも、園では、自ら進んで食べることができる雰囲気作りを大切にしていますのでご理解いただけるようお願いします。
(11)ランチについて
- 主食・副食とも園で用意します。
- ランチメニューは、厚生労働省が示す栄養基準量に従い、メニューを作成しています。ランチメニューは、毎月お渡しします。園と家庭のメニューが重ならないようにご配慮下さい。
- 集団生活を行いますので栄養面以外にも衛生面にも注意が必要です。ご家庭での食前の手洗い、歯磨きなどの習慣を身につけるようご協力下さい。
*0歳児~5歳児まで、主食・副食とも提供しています。ただし、3歳児~5歳児までは、主食代・副食代が必要です。
(12)食品アレルギーへの対応について
- 食品の除去は、医師の診断・指示のもとに行っていきます。医師に診断書・指示書を書いてもらい園までご提出ください。
- 誤飲や誤食のないよう注意してはいますが、集団生活の中では万が一のことも考えられます。そのため、誤飲・誤食をしてしまったときの対応についても、医師に確認をお願いします。
- 経過観察を行い、ひき続き除去が必要かそうでないかの診断を、年に一度はお願いしています(検査時期は医師の判断によります)。その際も診断書、指示書が必要になります。
- 医師の指示で食品の除去が必要なくなった場合、除去食品の解除をまずご家庭で行っていただき、その結果を確認した上で園でも解除を行います。
- 子どもの健康状態や治療内容の確認、食事への対応を統一させるため、保護者の方と管理栄養士・担当保育教諭で面談を実施させていただきます。
- 生活管理指導表に基づかない対応や食品除去は、お受けできません。
*詳細は「千草こどもの園における食品アレルギー対応について」をご覧下さい。
千草こどもの園における食物アレルギー対応について
園での食物アレルギーの給食対応は、誤食や誤飲による事故をおこさないことを最優先に考え、完全除去の対応としています。その他の対応については、下記のとおりですので、ご了承いただきますようお願いします。
1. 生活管理指導表の提出について
- 給食での食物除去やアナフィラキシー対応など特別な対応が必要となる場合は、医師の診断と指導に基づく「生活管理指導表」を提出してください。なお、指導表作成にかかる必要な経費については、保護者負担でお願いします。
- 生活管理指導表に基づかない対応や食品除去は、お受け出来ません。
- アレルギー疾患による特別な対応・給食を継続している期間は、最低1年に1回、生活管理指導表の提出をお願いします。
2. ランチ・おやつの食物アレルギー対応について
- 園での完全除去とは・・・
- 完全除去によって不足する栄養素は、ご家庭の食事において補っていただくようお願いします。また、ご家庭からの代替物資(食材料)の持込は、ご遠慮いただいております。
- 園で使用する食器、調理器具は、使用前までに、十分に洗浄します。他の児童とは違う黄色のお皿を使いますが、同じ場所で洗浄しています。また、アレルギー対応食も通常の給食と同一施設(園内の調理室)で調理します。そのため、食器や調理器具を個人専用にしないといけない・注意喚起表示された加工食品を除去しなければならないような重症の食物アレルギー児の場合は、ランチへの対応ができず、お弁当の持参をお願いすることとなります。
- 食物除去の解除は、保護者記載の書面申請となります。解除の際は、除去解除申請書のご提出をお願いします。
- 毎月の献立表に除去する食品の印をつけてチェックし、期日までに担当保育教諭へお渡しください。
- 子どもの健康状況を毎日把握し、状況に応じて担当に報告してください。体調不良の場合にはアレルギー症状をひき起こしやすいので注意が必要です。
症状の程度にかかわらず、アレルギーの原因となる食物をすべて除去します。除去する食物は、医師の診断(生活管理指導表)に基づき決定します。
●鶏卵アレルギー
園では、鶏卵と鶏卵が入った食品を除去します。
鶏卵が入った食品は、市販のお菓子4種類のみです。
●牛乳・乳製品アレルギー
園では、牛乳・乳製品、乳製品が入った食品を除去します。
乳製品の例:ヨーグルト、チーズ、バター、生クリーム、乳酸菌飲料、粉ミルクなど
乳製品が入った食品の例:パン、パン粉、ホットケーキミックス、シチューのルウ、市販菓子9種類など
*粉ミルクには、一般の粉ミルクとは別に、乳アレルギー用に加工されたアレルギー用ミルクや大豆乳などがあります。主治医に相談して適切なものを使用します。
●小麦アレルギー
園では、小麦・小麦製品、小麦が入った食品を除去します。
小麦:小麦粉(薄力粉)ホットケーキミックス
小麦製品の例:パン、パン粉、麺類など小麦が入った食品の例:ルウなど小麦粉を使った調味料、市販菓子18種類など
●その他のアレルギーについて
基本的な対応は、上記の食物と同じです。アレルギーの原因になる食物そのものと、その食物から作られる製品とその食物の入った食品が除去の対象となります。
3. 緊急時等に備えた処方薬をお預かりする場合について
- お預かりする薬(エピペン®含む)は、アレルギー疾患を診察している主治医が処方した薬に限ります。
- 薬(エピペン®含む)をお預かりする場合は、処方日、有効期限等について確認させていただきます。
- 毎日、毎食服用する薬の場合は、 1回分の服用量が一目でわかるように分割するなどし、お預けください。
- 薬(エピペン®含む)の容器や袋に、お子さんの名前を書いて下さい。
- 「エピペン®」をお預かりする場合は、主治医作成の「エピペン®指示箋」を提出いただき、預かりを開始するまでに、主治医・保護者・園の3者間で、確認のため話合いをさせていただきますので、ご協力をお願いします。
4.緊急時の対応について
- 園では、お子さんの異変に気が付いた場合、保護者の方へ連絡します。必ずどなたかに連絡が取れるようにお願いします。
- 緊急時は、初期対応し、内服薬があれば服用させ、安静を保ち、厳重に経過観察をします。園では、症状が急変した(中等症以上の症状になった)場合は、救急車を要請し、連携病院(施設所在区外になることもあります)へ搬送します。
- ただし、軽症レベルの発症であっても、「アナフィラキシーの既往がある」「誤食・誤飲・接触が明らかである」場合は、救急車を要請します。また、ご希望される場合は「誤食・誤飲・接触したか不明な場合」でも(アナフィラキシーの既往あり・軽症レベル発症で)救急車を要請させていただきます。(事前にご希望をお聞きします)
- エピペン®をお預かりしている場合は、必要時注射します。
5.その他(情報管理について)
- 園における日常の取り組みおよび緊急時の対応に活用するため、生活管理指導表および緊急時個別対応票の内容等、お預かりした情報は、園の職員全員で共有させていただきます。